材木市場


前述させて頂きました通り、材木市場はバブル崩壊以降、安価な輸入材に押され、国産材木相場の低迷が長らく続いております。また人材不足、後継者問題も重なり、私たちのような伐採業者、製材業者、市場などは年々店をたたまざるを得ない状態になってきております。このままでは日本の林業、材木業界は衰退する一方です。日本の材木業界全体を盛り上げるためにも、より多くの方に国産材の奥ゆかしさ、木目の繊細さ、香り、耐久性を知ってもらい、家を建築する際には一本でも国産材を柱に使ってもらいたいと日々思っております。寺の山門や総門に使用される欅の辺材や袖柱は300年~400年もちます。檜に至っては柱になってから200年程度は強度が高くなり、それから数百年〜千年程かけてゆるやかに強度が落ちてくるというデータもあります。このように国産材には高い付加価値があります。輸入材の合板の柱ではなく、国産材の一本柱を使い、孫子、後世まで続く家を建てる日本人が少しでも増えてほしいと日々願うばかりです。